ドローンのバッテリーについて理解しよう

ドローンに搭載されてるバッテリーのタイプは、基本的にリポバッテリー(Li-po)というものを使います。安価で軽量のわりに高出力のバッテリーで同時に取り扱い注意なバッテリーでもあります

 

1C 3.7V 500mAh といったバッテリー表記について

リポバッテリーの「1C 3.7V」という表記は「1セル3.7V」の事をいい、500mAhはバッテリー容量です。高出力のドローン用のバッテリーになっていくと、2C 7.4V 1500mAhという表記もでてきますが、これは単純に、1C+1C、3.7V+3.7Vで7.4Vとバッテリーを合算したものと考えておくといいです。推奨年齢が低めのラジコンドローンのほとんどは1C3.7Vなのでそんなに取り扱いも難しくありません

 

リポバッテリーが使えなくなる上限(過充電)と下限(過放電)

リポバッテリーは電圧の状態によっては充電してはいけない、利用してはいけないというデッドラインがあるので覚えておきましょう

 

3.0V以下:過放電で電圧が下がりすぎている
4.3V以上:過充電で電圧が上がりすぎている

 

上記の電圧状態で利用した場合、最悪バッテリーが破裂する恐れがあるため、使用後の処理を次のように意識しましょう

 

1:使用後に充電しないで放置すると、過放電でバッテリーが使えなくなるので忘れずに充電
2:使用後の充電は満タンにしないで70%くらい(3.8±0.1V)が長期保存に適している
3:満充電してしまったら少し運転してバッテリーを減らして保存する

 

リポバッテリーチェッカーは持っておこう

基本的にラジコンドローンのほうではUSB充電ケーブルだけで、そのバッテリーが利用可能なのか?デッドラインを越えた不良品なのか?というリポバッテリーの状態を知る事はできません。

 

実際に購入したドローンの付属バッテリーを接続してもうんともすんとも言わなかった事があり、バッテリーチェッカーで確認した所、過放電で充電できない状態になってた事があります。

 

おそらく倉庫での保存期間が長かったのか、工場出荷の時点で長期保存用の電圧ではなく満充電にしてしまい劣化してしまったのかもしれませんが・・それが自分の手元にくるかもしれないという事を考えると、安全面でも不安になります

 

このリポバッテリー使っても大丈夫かな?を判断するためにも必ずバッテリーチェッカーは持っておいたほうがいいです

 

2C以上のバッテリーは取り扱い注意

2C(3.7V+3.7V)とバッテリーが合算された高出力のバッテリーになってくると、どちらかに電圧が偏らないようにバランス充電というものを気を付ける必要がでてきます。

 

充電後の電圧の例

 

4.13V+4.21V=誤差±0.1以内で問題なし
4.02V+4.22V=誤差±0.2なので調整必要

 

ドローン操作時に各モーターへの出力が均等に出ていない、衝突の衝撃で出力が偏ってしまったなどの影響で、使用後のバッテリー残量が変わり、付属されてくるUSB充電ケーブルで充電をしていたとしても、1Cごとに均等に充電される事はありません。一度ずれてしまった電圧を調整するのにバランス充電ができる機器を用意しておいたほうがいいですね

 

リポバッテリーの充電/保管にリポセーフティバックを用意しよう

リポバッテリーが危険なのは、充電時の過充電/保管時の過放電時の予期せぬ発火です。膨らんで穴が開いた所から酸素が入ると一気に炎上し、水では消火できないため耐火バックとなるリポセーフティバックは用意しておいたほうがいいです。